志賀山流は、江戸時代から続く日本舞踊の流派の一つで、流祖は志賀山萬作です。また、 関の扉の関兵衛、戻籠の次郎作、仮名手本忠臣蔵五段目定九郎、を当たり役とした初世から 三世までの中村仲藏が、“仲藏振り”を初め志賀山流独特の“なんば”など古風な振りを残して います。十三代志賀山勢以は、四代目杵屋六三郎(六翁)の娘で、三世中村仲藏の妻でした。 現在は、志賀山勢以が十五代家元を継承しており、東京都中央区新富に在住しております。
流儀の手ほどきは志賀山流独自の踊りで「文がやりたや」「馬場先踊」、素踊りでは「松の緑」 「老松」「北州」「山姥」「梅の春」などが取り上げられる機会が多い演目です。また、代表的な 演目としては、「志賀山三番叟」「仲藏藤娘」「男舞」「娘道成寺」「加賀屋狂乱」などがあります。